どんなに歳を重ねても、体が不自由になっても、安心して老後を送っていきたいと望むのは誰しも同じです。我々スタッフ一同は、これまで社会を担ってこられたお年寄りの方々に、安心して暮らせる「生活の場」や「憩いの時」を提供し、これからの一日一日を笑顔で過ごしていただけるように願っています。
脳梗塞や骨折など、さまざまな病気を経験し、大きく制限された身体機能・生活・・・。精神的不安も大きいと思います。リハビリの専門職がいない当施設で、何ができるか模索し、平成26年2月頃から週1回2名の柔道整復師の先生に来てもらうようになりました。また、平成26年9月にはウォーターベッドを設置しました。
平成27年1月から新たに柔道整復師1名、鍼灸師が1名加わり、木曜はリハビリデイとしています。住み慣れた地元で1日でも長く生活していただけるように、職員一丸となって取り組んでいます。
拘縮予防、肩・腰・膝の痛み、関節の変形などに、鍼灸師・柔道整復師・全職員が協働して対応しています。みなさん「体が楽になる」「気持ちいい」と楽しみにしています。
寝たきりの方や円背の方は背中が非常に硬く張っている事が多く、寝ているだけでほぐす事が出来るウォーターベッドが有効です。週3回程度ご利用していただいています。
週2回の入浴を行います。発熱などで入浴できない場合は清拭を行います。浴槽に浸かる事で心肺機能低下を予防し、温まる事で強張った筋肉が緩み、新陳代謝を促進します。
特養には大浴槽1つ・小浴槽2つ・特殊浴槽1つの浴室と、小浴槽1つの浴室の計2か所あります。身体機能に合わせた浴槽を使用していただきます。ショートステイは小浴槽1つの浴室で、家庭に近い環境で入浴していただけます。
季節感を感じて頂けるような食材・演出を心がけ、利用者様の状況に応じた食事を提供します。出来る限り椅子に座り替えて食べていただきます。正しい姿勢は食べ易いだけでなく、誤嚥予防にもなります。
食事時間は7:30、12:00、17:30~18:00となっています。対応できる食事形態は、
主食:普通・全粥・全粥ミキサー・トロミミキサー
副食:普通・キザミ・粗キザミ・極キザミ・ミキサー・トロミミキサー
となっています。
パン食などのご希望にも柔軟に対応しています。
水分摂取(体重×30ml)促進と併せ、便秘予防にトイレでの排泄に取り組んでいます。全員にとはいきませんが、日中だけ、1日1回だけでもと頑張っています。
ポータブルトイレは木製のどっしりしたタイプから、身体機能に合わせ、便座の高さを33㎝~45cmまで1cm単位で調整できるタイプなど幅広く用意しています。
毎日の健康チェックと週1回の往診により、異常発見時には主治医・ご家族と相談しながら迅速に対応します。夜間は看護師が駆けつけられる体制を整えています。
4名の嘱託医が週1回(火・水・木・金曜日)往診に来てくださいます。希望があれば毎週木曜日に歯科往診もあります。胃瘻増設された方も入所可能です(最大11名)。
盆踊りや敬老会など、ご家族や地域のボランティアの皆様と一緒に作り上げています。その他、季節の行事や誕生日会、気候の良い時にはドライブ等を企画しています。また、学校からも遊びに来てくれています。
家族だけで花見をしたい、お墓参りに行きたい、歩けなくても自宅で過ごしてみたい・・・などなど、個別の希望にもお答えしています。担当職員と看護師が同行しますので、安心して出掛けられます。
各地域のお祭りには体調不良でない限り、寝たきりの方でも参加していただいています。お神輿や獅子舞、皆伝馬を観ながら、地域の皆さんから声を掛けていただき、懐かしいひと時を過ごしていただいています。
施設のすぐ前で行われる夏祭りでは、目の前で花火が上がり迫力満点です。ステージを観たり、出店でいろいろ買って食べたり、入所者さんと一緒に堪能しています。
入所定員:50名
居室タイプ:従来型個室36床(内トイレ付6)、多床室14床(3人部屋×2、2人部屋×4)
要介護3~5で常時介護を必要とし、自宅において介護を受けることが困難な方が入所できます。
入居申込みをされた方の「要介護度」「介護者の状況」などを、広島県入所指針により公平に勘案し、「入所検討委員会」で協議した上、決定させていただきます。
特例入所
要介護1または2と認定された方は、在宅生活が困難なことについてやむを得ない事情があると、保険者市長の了解の下、施設が判断し、施設以外での生活が著しく困難であると認められた場合に対象となります。
やむを得ない事由があることに関し、次の事情を考慮するものとされています。
ア 認知症である者であって、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られること。
イ 知的障害・精神障害などを伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られること。
ウ 家族などによる深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が困難であること。
エ 単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により家族等による支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること。
該当する場合には別途提出していただく書類が有ります。詳しくは担当ケアマネージャーにご相談下さい。
※ 担当の介護支援専門員(契約されていない方で入院・入所中の場合はソーシャルワーカーなど)と相談の上、記入をお願いします。
入所定員:18名
居室タイプ:従来型居室14床(内トイレ付6)、多床室4床(2人部屋×2)
介護する家族の都合(冠婚葬祭や介護疲れなど)で、一時的に家庭での介護が困難な時、短期的に入所して介護を受けられるサービスです。
介護者の急な病気や用事にも、空室状況により柔軟に対応できますので、担当ケアマネージャーにお問い合わせください。